2017年度のブドウも収穫が終わり

醸造も終了し、それぞれのワイナリーでは
ワインの熟成させる期間に突入していることでしょう!

2017年のボルドーワインの出来ぐわいはどうなのかを調査してみました。

フランスの今年の4月は、
シャンパーニュ、シャブリ、ロワール、アルザス、ラングドックなど各地で霜害に見舞われている。

2016年に続いて各地で生産量が減少すると見られる。
また、イタリアでも、バローロ、バルバレスコでも霜害が報告されています。

霜の被害が報告されるなか
南仏は異例の猛暑に続いて干ばつに見舞われました。

さてボルドーはどうなのでしょうか?

 

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ボルドー2017年の気候は?

 

ブドウの出来が左右する天候はとても大事なことで
収穫量やワインの味にまで影響がするので生産者は健全なワインを造れるか
毎年の悩みの種でもあります。

 

2017年は、春先に快晴が続いたが
4月21日と4月27日の2晩、ボルドー右岸に霜が降りた。

霜が降りた27日、ボルドー市長は、ヘリコプターを飛ばし
ヘリコプターの旋風によって、上空の温暖な気候を畑に下ろそうという効果を狙って

いたる所でヘリコプターが飛び交っていました。

 

4月末での霜が降り再び冬が戻ったようになり

この霜の影響もあり6月末頃には、開花の時期だが畑の場所によっては
きれいに開花・結実したブドウの房が良い状態の畑もあり

地域や畑の場所によってブドウの生育に差が激しくなって年となりました。

 

特に深刻なのは
ボルドー右岸で、1991年以来の深刻なダメージと報告されています。

1991年のボルドーは、4月20、21日に、気温が9度まで下がり、ポムロールとサンテミリオンが深刻な霜害に見舞われ、オーゾンヌ、シュヴァル・ブランやペトリュス、ラフルールが全量を格落ちさせた。

 

サンテミリオンのシャトー・オーゾンヌはヘリコプターを飛ばさず、
畑で火をたいて被害を最小限にとどめたが、

 

シャトーフォンベルやシマールは深刻な被害を受け

シャトーコンセイヤントも収穫の2割くらいのダメージで、
フルール・カーディナルは収穫の75%を失ったといいます。

 

市街地に近いペサック・レオニャンでは、森に近い涼しい場所が被害を受けた。
メドックも、マルゴーなどで標高の低いセカンドワイン用の畑に害が出たといいます。

 

 

ボルドー2017年の収穫

 

先ほども書いたが、深刻な霜害の影響で前年比40%の減産となった。

ボルドーワイン委員会の発表した総収量の統計によると、
2017年の総収量は3億5000万リットル。

2016年の40%減となり
1945年以来最低となる見通しだ。

 

例年よりも2-3週間早い。天候は良く、畑の衛生状態もおおむね良好

ボルドーの収穫量が、80~90%落ちたシャトーもあるが
地域によっては、全く被害がないシャトーもあり

最も被害が深刻だったのはサンテミリオン(Saint Emilion)の畑なので

購入の際には多少リサーチをしたほうが良さそうだ!

 

ボルドーが霜の被害による影響

 

2017年4月に襲った霜の影響から
ボルドーのブドウ畑から7トンのブドウが盗まれる事件がありました。

 

ブドウが盗まれ始めたのは9月中旬以降で、

ブドウ畑3か所でブドウの実が盗まれたり、木ごと引き抜かれたりする事件が相次いだ。
プロのワイン醸造業者の犯行であることは明らかで

霜の被害が一番の酷かったサンテミリオンの近郊の畑で
6.5トン、ポムロールの畑から600~700キロのブドウが盗まれています。

 

こういった被害は毎年あるようですが
2017年は特に被害が大きかったようです。

やはり犯人は近郊のワイン醸造者の可能性がかなり高いでしょう。

 

ワインを醸造するにあたり違う地域のブドウを使用すると
ワインの格付けが変わってしまうし、地域特性の味やお香りに大きく影響が及ぼしますので
盗んだブドウを、真っ当に使用するならこう考えて間違いないでしょう。

格付けが変われば価格も当然違いますし、被害分の補填と考えても
リスクの方が大きいと思います。

 

それとも、盗難したブドウを被害の大きいワイナリーに
転売しているというのも考えられる。

大事に育てたブドウが霜と盗難の被害にあったら
ワイナリーの存続にもかかわる出来事です。

 

ぶどう品種別のみてみると

 

白ワイン用

ソーヴィニヨン種・セミヨン種

ソーヴィニヨンブランの収穫は、最
も早熟の区画で8月21日の週から始まり、8月28日から収穫するところが増えた。

9月4日から全体に広がり、セミヨンの収穫が続いた。

これらの白ワインは、フレッシュで、生き生きとしていて、とても表情豊かである。
白のとても素晴らしいヴィンテージとなった。

 

赤ワイン用

収穫は、9月初めに早熟のメルロが始まり、
9月中旬にはメルロ全般に広がった。

 

カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンの収穫は
9月第三週から始まった。

すでに生産されたわずかな赤ワインは、
とても良いアロマ豊かな表情と色、果実味、さわやかさを見せている。

 

味わいはなめらかでまろやかさがあり、バランスが取れている。
素晴らしい赤ワインのヴィンテージとなることが予想される。

 

甘口ワイン用

収穫は9月26日に始まった。
何回かに分けて収穫されるが、大半は9月末と10月初めの数日間に行われた。

 

甘口ワインの主役であるセミヨンは、
凝縮とアロマの豊かさのためにとても良い天候条件の恩恵を受けた。

 

 

ボルドーの天候とぶどうの生育

 

2017年フランス、ボルドーの天候を
1月から収穫終了までの9月の天候を調べてみました。

やはり注目するのは4月の天候です。

 

1月 :

乾燥して日照に恵まれた時期が続き、雨はとても少なかった。
日照時間は、例年に対して37時間も多かった。

 

2月 :

日照はわずかに不足していたが、とても暖かかった。
累積の降雨量は平年並みであった。

 

3月:

とても暖かい月で、月間の平均気温は12.2°C と、
例年を2°C 上回った。

 

月間の降雨量はほぼ平均並みであった。
月末の数日はとても良い天気だったが、日照時間は例年より15%不足していた。

 

4月 :

歴史的な霜

ぶどう畑は4月20、21日と27、28日(遅霜)
という相次ぐ霜により大きな被害を受けた。

この結果、半分以上の畑が深刻な被害を受け、
その程度は20%から、最も霜がひどかったエリアに位置する場所では90~100%が被害を受けた。

4月はとても乾燥していて(降雨量は例年より73%減)、日照にとても恵まれた。

日照時間は、例年よりもほぼ100時間長く、
2017年4月は過去50年間で4番目に日照時間が長い4月になった。

 

月末は夜がとても冷えた。

ぶどう畑では :月初はぶどうの植物的な生長が盛んだった。
月末は、広い範囲で霜の被害を受けた。

 

5月:

暑く、日照に恵まれた。降雨量は例年より20%不足した。
平均気温は10日から17日の間と、22日から31日の間に例年を上回った。

日照時間は例年を45時間以上、上回った。
ぶどう畑では : 開花が素早く、一様に進んだ。

開花は5月最終週に広がった。

 

6月:

かなり涼しく、にわか雨が多く、時に激しい雷雨となった。
日照はたっぷりとあった。

ぶどう畑では: (6月中旬) : 結実 (果実が形成される最初の段階。
この時期の果実の大きさは、コショウの粒程度である)

 

7月:

乾燥した月で、降雨量は例年より約50%少なかった。
日照時間は例年より25%少なく、気温はほぼ例年並みであった。

ぶどう畑では : 色づき(黒ぶどうの果実は色づき始め、
白ぶどうの果実は半透明になっていく) 7月25日から8月5日にそれぞれ広がった。

霜の被害を受けた区画では生育がよく進み
霜の被害を免れた区画のぶどうの生育段階に追いつこうとしているようだった。

 

8月 :

暑く、乾燥していた。日照時間は例年を上回った。

ぶどう畑では – 果実の成熟の時期–
特にAOCグラーヴ(8月27日)に降った激しい雹混じりの雷雨が多くの果房に被害をもたらした。

辛口白とクレマン向けの収穫が、8月第三週から始まった。

 

9月 :

涼しく、日照も不足した。降雨量は平年並みであった。
ぶどう畑では: 収穫が最盛期に入り、9月末に終了した。

 

 

まとめ

2017年のボルドーだけでなく周辺の地域なので
霜の被害で収穫が減少しているが

 

被害があった分慎重につくられ
まずまずの仕上がりのようだ

 

しかし、生産者によってはかなりヒドイ被害の
ところもあるのも事実なので

サンテミリオン・ポムロール周辺のワインを購入する場合は
下調べをおすすめします。