Ki〇kさんのソムリエ試験の対策方法!勉強の仕方とポイント・体験談です。
あいさつ
初めまして、現在ソムリエとして、旅館でサービス兼調理をしているKi〇kです。
ソムリエを取得したのは三年ほど前になりますので、
今と少し形や概要が異なる部分はあるかと思いますが、勉強の仕方などできる限りアドバイスできればと思いますので、どうか読んでいただけると幸いでございます。
重要なこと
さて、まず具体的な話の前に、一番重要な事を言わせていただきます。
今これを読んでいるあなたは、ソムリエ試験を受けようと思っている方だと思いますが、どうしてソムリエになりたいのか、本当になりたいと思っているのか、その二点を誰に対しても胸を張って主張出来るぐらいに決意を固めて下さい。
断固たる意思が必要です。
なぜかと申しますと、ソムリエ試験というのは端的に言うと膨大な暗記によって合否が決まると言っても過言ではありません。
もちろんそれだけではありませんが、大半を占めるのは暗記です。
正直、めちゃくちゃ心が折れます。
実際僕は試験勉強中、心折れまくりでした。だって、ページをめくるたびにとてつもない量の暗記が待ってるんですから。そんなページが凝縮された国語辞典のような教本が送られてくるんですから(笑)。
そして、ソムリエを取ろうという人の多くが、
飲食でお仕事をされていると思います。
考えてみて下さい。
朝から職場へ行き、夜遅く帰ってきてそこから勉強するんです。
そりゃ心折れますって。
でも、そんな自分を支えてくれるのがきっかけと断固たる意思です。
ですので、この2点だけは確実に心の中で準備して下さい。
僕が用意した物
では遅くなりましたが本題に入ります。
まず用意するもの、というか僕が用意した物です。
赤と黒とシャーペンが一緒になったボールペン、
ルーズリーフタイプのノート、テキスト2冊程度、教本、単語帳、過去問です。
まず筆記用具のボールペンですが、これに関しては、単純に赤と黒ぐらいのシンプルなものの方が、個人的に見やすいからそうしました。
学生時分に色んな蛍光ペンを使ったりして
勉強されてた方は、そっちの方がいいかも知れません。
次にルーズリーフタイプのノートですが、
これも使い慣れていたというのと、国ごとに整理しておけるので、後から見直す時、スムーズに見直せるからです。
次にテキストですが、ソムリエ対策のテキストは
凄くたくさん種類が販売されていて、一見すると正直どれがいいか分かりません。
かと言って全部買うと頭がこんがらがってしまいます。
ですが安心して下さい。
結局書かれてる内容は同じようなことです。
ただ、構成や、書き方が違うので、
自分がパッと見て覚えやすそうなやつを選びましょう。
ちなみに僕は、田辺由美先生のテキストとアカデミーデュヴァンのテキストを使いました。
この2つを見合わせながら、本当に大事な部分とか言葉とかを探っていって、
テキストでイマイチ分からない所を教本で見るっていう感じですね。
暗記が大事と言いましたが、大事そうなものを片っ端から覚えるのは時間がかかりすぎます。
大事そうなものの中でも
優先度の高い物を見合わせて見つけていきましょう。
次に単語帳です。
もう、単語帳が無ければ受からないと、
断言できるくらい大事です。必ず用意しましょう。
合格=暗記=単語帳だと思って下さい。
そして最後に過去問です。
まぁあらゆる試験で、最後の1ヶ月はやはりこれが必要になります。ソムリエ試験も例外ではありません。
ソムリエ試験は、制限時間の割に問題数が多いです。
僕の時は70分で130問でました笑。
ですが逆に言うと、捻った問題も少ないです。
過去問とだだ被りの問題も多数ありました。
ソムリエ試験に限らず、資格試験は過去問大事です。
では、準備ができたところで、取りかかっていくわけですが、むやみに始めずに、まずはヤマを張り、計画を立てましょう。
試験前の1ヶ月は過去問をやるとして、ざっくりでいいので、そこまでの計画を立てるのです。最初の半月はお酒の分類とかもろもろ、その後はフランスのボルドーを半月、というような感じです。
この通り行かなくてもいいんですが、決めておくと不思議なものでそのようにしないといけないという自己暗示に自身をかけることも出来るんです。
そうして計画的に勉強して下さい。
そして、過去問を見るとわかるんですが、最近、世界的にワインの醸造が盛んになってきて、試験範囲も新しい国が増えたりしています。
日本ワインもほんの数年前まではこんなに注目されませんでしたよね?
こんな事もあり、例えば年によっては、
ドイツ関連の問題がゼロ、なんていう年も最近はあったりしました。
ですので、アフリカとかニューワールドはとりあえずノートにまとめるだけで終わらせて、その分日本ワインとかヨーロッパのワインを徹底的に覚える、というふうにヤマを張るといいと思います。
もちろん余裕があれば全部出来るに越したことはありませんが。
このような形でしっかり暗記を確実に行って反復も怠らずしていけば、一次試験は充分合格できると思います。って、そういえばまだ一次試験の事しか聞いてねーよ。
全部通らなきゃ意味ねーじゃん、と思ったそこの貴方!全くその通りです笑。でも大丈夫。
なぜなら一次試験から二次試験までは1ヶ月あります。
そこから二次試験対策しても充分間に合いますので。では、テイスティングとサービス実技の話を。
実技の方は、普段されてるであろうワインの抜栓や、当たり前のサービスなので、皆さん特に問題ないんじゃないかと思われます。
送られてくるDVD通りやれば特に大丈夫だと思います。
問題はテイスティングですよね。
僕の時は白一種、赤二種、その他の酒類が二種出ました。
その他の酒類に関しては、五大スピリッツと
日本酒の分類が飲んで分かるようにしておけば大丈夫だと思います。
バーに行って教えてもらいましょう。
ワインに関しては品種、産地、ヴィンテージ、
そして、実際に飲んだ時の表現を問われます。
品種や産地などももちろん大事ですが、
個人的に一番大事だと思うのは、表現だと思います。
ポイントとしては、仮に表現が間違っててもいいんです。
だって、実際自分は渋いと思うワインが、人が飲むとそうでもないとか言ったりすることがあります。
人間の味覚なんてそれぞれ違いますし、曖昧なものです。
ただ、この品種ならこういう表現がよく使われるとか、そういうセオリー的なものは存在していて、そこで真逆、例えば品種を答えるところでピノ・ノワール(一般的にタンニンが優しいとされる品種)って自分で書いてるのに、表現のところでは力強いタンニンとか言っちゃうとさすがにおかしいですよね?なので、そこだけ一貫してれば問題無いと思います。
自信を持って書きましょう。
色々書きましたが、とにかく暗記しては反復の繰り返しをして、とりあえず一次試験突破を考えて下さい。
心が折れそうになったら最初の気持ちを思い出しましょう。
立ち直れます。
最後に、モチベーションを上げる妄想を1つ。
ソムリエに合格して、職場のみんなが喜んでくれるところを想像しましょう。これ、めっちゃモチベーションあがりますよ笑。皆さんのご健闘をお祈りいたします。